社員を知る

  • TOP
  • 社員を知る
  • 迷いながらも挑戦を続けた日々。急成長する現場最適化ソリューション事業をマネージャーとして支える

迷いながらも挑戦を続けた日々。
急成長する現場最適化ソリューション事業をマネージャーとして支える

2021年にスタートしたパナソニック コネクトの現場最適化ソリューション事業。グループが培ってきた製造業における多数のノウハウを顧客に向け、デジタルを活用した現場業務の効率化・最適化ソリューションを提案しています。この新事業の初期メンバーであり、マネージャーとして活躍する橋田 汐理の姿に迫ります。

Profile

橋田 汐理

2010年新卒入社。金融業界のフロントSEとして金融システムの開発管理を担当。2017年から金融向け新規事業開発を担当し、2020年からは流通小売業向けの事業企画、推進を担当し、現在に至る。

前例がない新事業への挑戦。マネジメントも担いながら、前向きに取り組む

消費行動や需要の変化、それに伴う物流量の急増など、サプライチェーンを取り巻く環境が大きく変わり、SCMの改革や再構築の必要性が叫ばれる昨今。物流・流通現場の課題を解決するため、デジタル技術を活用した業務ソリューションを提供するのが橋田たちのミッション。

橋田

「私が担当するのは、お客様の経営課題をヒアリングし、数年後のありたい姿を描き、どのような支援を提供するかを決めていくというスタートの部分。導入するツールやソリューションが決まったら、その後コンサルティングや開発・設計部門につなぎます。SEと営業のちょうど中間のような業務を担っているというとわかりやすいかもしれません」

顧客の課題に合わせ、AIや画像認識などの最新技術を駆使した最適化・可視化アプリケーションを導入し、生産性アップ・効率化をめざす──そうした取り組みは、業界や導入企業から高く評価され始めていると橋田は話します。

橋田

「2022年夏には、当社が提供するSaaS型業務アプリケーション「CYTIS Shift(サイティス シフト)for Retailをカスタマイズし、イオンリテール様の全店舗に導入していただきました。

これは勤務計画や作業量に応じてスタッフのシフトを自動生成できるツールで、業務のムダやムラをなくし、効率化やDX化が進んだと高評価を得ました。それをきっかけに、流通業のお客様から声をかけていただく機会が増え、多くの企業と取り組みを始めているところです」

マネージャーとして2人のメンバーを持ち、チームマネジメントを担う橋田。仕事をする上で大切にしていることを次のように語ります。

橋田

「現場最適化ソリューション事業は、2021年に始まったばかり。社内にはまだまだ前例が少ないので試行錯誤の連続ですが、逆にまだ誰もやっていない新しいことに挑戦できると前向きに捉えています。

心がけているのは、自分ひとりで抱え込まないこと。ひとりだとやり方が凝り固まってしまうので、メンバーみんなで定期的に顔を合わせて状況をシェアし、上司も部下も関係なくざっくばらんに話す時間を作るようにしています」

入社8年目でアシスタントマネージャーに昇進。不安を乗り越え、大きく羽ばたいていく

「BtoB事業で幅広い業界に社会貢献できる仕事に就きたい」と考え、2010年パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社(現・パナソニック コネクト)に新卒入社した橋田。最初に担当したのは、銀行システムの開発管理でした。

橋田

「まずは自分ひとりで管理できるような小さめのプロジェクトを担当し、フロントに立ってシステム開発を進めていきました。2017年には全国展開している金融機関の新規事業開発を手掛ける部署に異動。このときアシスタントマネージャーに昇進しました。

実は私たち2010年入社の代は、パナソニックシステムソリューションズジャパンとして新卒採用を始めた2期生でした。そのため、私たち世代より上の世代が少なく、人事制度自体も新しくなったタイミングで、比較的入社年次が浅くても管理職のポジションに抜擢される機会が増えていました。

アシスタントマネージャーの話があったときは、SEとしての知見やノウハウもまだまだ足りない私に務まるのか少し不安もありました。でも周囲から『向いているかどうか、やってみて考えても良いんじゃないか』と背中を押され、トライしてみることにしたんです。同期で同じような役職に就いたメンバーもいたので相談しながら、せっかく声かけてもらったのだから期待に応えたいという想いもありました」

決意を固めアシスタントマネージャーとして走り出した橋田ですが、若さ故に苦労した経験もあると振り返ります。

橋田

「システムトラブルや障害が起こったときは、お客様先に行って説明・対処するのですが、私自身がまだまだ未熟でしたし、お客様側も『こんな若い人に任せて大丈夫?』と不安を感じていたと思います。

それでもアシスタントマネージャーとして責任を果たさなければと、逃げずに業務に向き合いました。こうした積み重ねが、SEとしても管理職としても成長につながったと思っています」

そんな橋田が当時担当していたのは、金融系企業向けにIoTソリューションを提供するプロジェクト。

橋田

「最初はとある銀行に、テレビ会議システムを使った遠隔相談ができるサービスを導入しました。銀行の各支店とコールセンターをつなぎ、タブレットなどを介して金融相談ができるシステムで、私たちは実証実験の段階から参画。導入後は、相談対応のスタッフが各支店に常駐しなくても良い状態になり、省コスト・効率化に貢献できました。

私はこのプロジェクトのフロントに立ち、お客様と信頼関係を築きながらシステム開発を進めていきました。さらに、この案件をきっかけに、同様のソリューションを全国の他の地方銀行や他業界にも展開。事業を大きく発展させることに貢献でき、自信につながった経験です」

新組織のメンバーとして参画。マネージャーという立場でチームをけん引する

金融領域で大きな実績を上げた橋田。ほかの業界にもチャレンジしたいと考えていたところ、現場最適化ソリューションを推進する組織が新設され、初期メンバーとしてアサインされます。

橋田

「2019年に新設された組織に異動しましたが、異動先の現場最適化ソリューションの初期メンバーはみなさん経験豊富で自分よりも年次が上の先輩ばかり。誰かがマネジメントを担当するというより、各自が担当商材を持ってそれぞれ独立して仕事を進めていました。

私はそれまでずっと金融業界を担当しており、物流や流通業界の知識がなかったので、キャッチアップには苦労しました。

一方で、お客様から課題を引き出すヒアリングについては以前の経験を活かすことができました。今後メンバーが増えることを見越し、誰でも同じレベルでヒアリングができるようなフォーマットをつくったり、マーケティング調査用の資料を準備したり、組織としての体制を整えていきました」

その後お客様からのニーズが高まり、現場最適化ソリューションのチームは徐々に拡大。新たなメンバーも増えたことで、橋田はチームづくりに改めて向き合おうと考えています。

橋田

「現在の組織に異動してから顧客への提案などの実務が増えたので、あらためてマネジメントにも力を入れたいとと思っています。チーム状況をしっかり把握して、誰か1人に案件が集中しないように配慮するなど、メンバーのフォローをしていきたいです。

メンバーに期待しているのは、主体性を持って、自分の意思で動くこと。とは言え、関連部署との連携も多いので、1人で完結することはできません。それぞれが自立しながらも、自主的に周りと連携しながら仕事を進められるチームでありたいですね」

マネージャーに挑戦したからこその成長。社員同士がサポートし合う環境が支えてくれた

若いうちからマネージャーを経験し、当初は迷いや不安がありながらもここまでキャリアを積み上げてきた橋田。今では「マネージャーになって良かった」と思えるようになったと話します。

橋田

「一担当者だったときは、『この業務は何につながるんだろう?』と疑問に思いながらも、目の前の仕事にがむしゃらに取り組んできました。マネージャーになったことで、チームのリソースや体制、戦略など全体感が見えるようになって。視点が変わったことで考え方も変わり、大きく成長できたように感じています

そんな橋田に「パナソニック コネクトという会社の魅力は?」と聞くと、真っ先に「社員の人柄の良さ」という答えが返ってきました。

橋田

中途入社の方たちからもよく言われるのですが、当社には誰かが困っていれば丁寧に話を聞き、お互いにサポートし合うような文化があります。たとえば私が若手のころ、仕事に悩んでいると先輩が声をかけて話を聞いてくれたり、飲みに連れて行ってくれたり、たくさんケアしてくれました。昇進の話があり、不安に感じていたときは、当時の直属の上司が、私の疑問や不安に寄り添って、納得できるまで話を聞いてくれました。

また、仕事でわからないことがあって質問すると、自分の仕事を止めてまで教えてくれることも。自分のことだけでなく、周りにも目を向けて業務を進めよう、という意識が全員にありますね」

現場最適化ソリューションという事業を牽引する立場として、橋田はこれからのパナソニック コネクトの展望をこう語ります。

橋田

「SaaSビジネスは、まだ走り出したばかり。現時点では『本当にそんなことが、パナソニック コネクトにできるの?』と思われていることも多いと思います。そうした懸念を払拭し、期待を越えるようなソリューションを責任持ってつくっていきたいと思っています。

また、私がさまざまな案件や役職を経験して感じたのは、世の中には『女性』で一括りにされ、仕事やキャリアへの考え方を勝手に決められていると感じるような話し方をされることがまだまだ多いということ。男性も女性も関係なく、さまざまな人生や仕事やキャリアに対する考え方があります。当社には性別や年齢に関係なく、自分らしく働ける制度が整っていますが、今よりもっと性別や年齢に関係なく、昇進をめざす人はどんどんトライできる──そんな環境をつくっていきたいです。

そうすることで、誰にとってもより働きやすくなりますし、私も後輩たちにとってのロールモデルになれたらと思います。そして、その良い影響がパナソニック コネクトから世の中に波及していったらいいなと思います」

※ 所属・内容等は取材当時のものです

記事で知るTOPへ